【そもそも質屋さんって何をするところなんだろう?】 こういう疑問を持たれるかたも少なくはないと思います。現在はジュエリーやブランド品を売買している【リサイクル店】という認識の方が強いかも知れませんが、今日は「本来の姿は金融業なんですよ~!」ということを書いていきたいと思います。
【買取】は皆さんもご存じのとおりで、不要になった品物を買い取ってもらうってことですよね!それでは【質】はどんなことを表しているのでしょうか???上にも書いたとおりの金融業で【質屋営業許可証】という【古物商許可証】とは別の免許を取得して運営している店舗のことを指します。
◆国語辞典を使って調べてみましょう。質屋(しちや)・・・物品を質にとって金銭の貸し付けを行う業者。また、その店。江戸時代から庶民の金融機関として普及した。質店(しちみせ)。 七つ屋(ななつや)。一六銀行(いちろくぎんこう)。六一銀行(ろくいちぎんこう)。
質(しち)・・・約束を守る保証として相手に預けておくもの。「不足代金の―として時計を預ける」。質屋から金銭を借りるときに、保証として預けておくもの。また、その物品。質草。「着物を―に入れる」「―流れ」。
辞書に記されているとおり
「品物を保証として預けることで、それに見合った金銭の貸し付けを行う場所」というのが質屋本来の仕事なんです。ですから【質に入れる】というのは「質屋でお金を借りる」ということ。預ける品物と身分証明書があれば、金銭の借り入れについての審査をすることなく利用でき、返済と共に品物が戻ってくるシステムです。ちなみに「一六銀行」なんて聞き慣れない名称が出てきましたが、「1+6=7→七→質」なんて語呂合わせで呼ばれていたこともあるそうです。
では仮に借りたお金が返せなかった場合はどうなるかというと、保証として預けていた品物が【質流れ】という期限を迎えます。この時点で品物の所有権がお客様から質店へ入れ替わって商品になります。これで質屋さんは利益を得るので金銭の返済は必要ありませんし、取り立てや返済の催促も一切しないのが質屋さんの特徴なんです。※取り扱う商材については各質屋さんによって異なりますのでご注意を!
◆品物の保管について。「品物を預けるのは良いけれど、ちゃんと保管してくれてるの?」という心配も付きものですよね?各質店には「蔵(くら)」と呼ばれる保管庫の設置が義務付けられています。公安委員会によって定められた条件をクリアした「巨大金庫」と思っていただければ良いかもしれません。その広さや設備は店によって違えど、大切な品物をお預かりするわけですから厳重なセキュリティーによって守られていますのでご安心を!災害時の扱いについては、各店共に定めるところが異なりますので各店の注意書きを参照ということで。
<おまけ>
質屋を和英辞典で検索すると「(店)a pawnshop;(人)a pawnbroker.」と出てきます。「pawn」の発音は[ ポーン ]です...
発音はこちら。同じつづりではチェスの駒のポーンがあります。ちなみにこちらは「将棋の歩に当たる一番小さく価値の低い駒」「人の手先となること。また、その人。」と書かれていました。ちょっとショック!?いやいや、その精神で「皆様が利用しやすい質屋」を目指して頑張っていきたいと思います。ホント、上手に使ってくださいね...出来ることなら加古川の質屋!加古川・藤井質店を宜しくお願い致します(^^
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